吉敷地域の防災

岩国市防災学習館に研修に行きました

2017/4/5

出発前に予習するみなさん

岩国市防災学習館に研修に行きました

いわくに消防防災センター前の参加者全員

平成29年3月14日(火)に吉敷地区防災会の役員を中心とした29名の防災関係者が岩国市防災学習館に研修に行きました。9時55分に吉敷地域交流センターを出発して岩国市に向かいました。岩国市防災学習館には13時10分ごろに到着しました。
この学習館は,岩国市愛宕町1丁目4番1号の「いわくに消防防災センター」内に設置されており,休館日が月曜日(祝日の場合には翌日)と年末年始の12月29日~1月3日で,開館時間が9:00~17:00となっております(電話0827-34-0020)。駐車場は普通乗用車112台,バス3台,バイク・自転車30台を収容できる広さで,施設・駐車場ともに無料で利用できます。この施設で,地震,洪水,高潮,火災,土砂災害などの模擬体験をして防災に対する知識,技術,行動力を身につけることができます。
館内の防災シアターという会場で,高潮,土石流,地すべり,地震,洪水,火災などの迫力のある映像を見ながら,施設の方から災害について説明を受けました。

激しい土石流の中にいるようです

炎が目の前に迫ってきます

 

 

 

 

 

次に,3つの班に分かれて①煙避難体験,②消火体験,③地震体験をしました。煙が充満し,真っ暗な部屋から手探りで脱出し,水消火器を使って火元に

放水し,テーブルにしがみついて東日本大震災の震度7の揺れを体験しました。

部屋の中が震度7で揺れています

 

 

 

 

 

初期消火の方法を教えていただいて実施しました

 

 

 

 

 

煙避難体験教室にこれから入ります

 

 

 

 

 

 

体験を終えた後,防災シアターに移動して岩国市防災危機管理課専門員の吉山さんから,平成26年8月5日から6日にかけて岩国市で発生した豪雨による土砂災害の状況と岩国市防災危機管理課の対応について説明していただきました。

講師の吉山さん

岩国市では8月6日朝5時51分に1時間降水量が史上1位となる71mmに達し,6日中の降水量が210mmと8月の平均降水量を上回りました。この豪雨で,死者2名,負傷者4名,住宅全壊32棟,住宅半壊508棟,床上浸水153棟の災害となりました。
この災害時に防災危機管理課職員は,ひっきりなしに鳴る電話対応に追われ何もできない状況であったということでした。

 

当日の天気図の状況

刻々と変化する雨雲の位置

 

 

 

 

 

急激に増加する被害の状況

岩国市の積算降水量が大変です

 

 

 

 

 

土砂災害による被害の状況

災害時の対応策について質問されました

 

 

 

 

 

市内各所で被害が発生し,防災危機管理課の人員が3名しかいないことも相まって,十分に対応することができなかったそうです。台風の場合には,気象庁の予報などから進路等の情報を得て,早期に避難することで人命の安全を確保することができます。しかし,深夜・早朝の局地的大雨の場合には予測が困難で,屋内の安全な場所に避難する以外の方法はないということでした。平成25年7月28日早朝の山口・島根豪雨災害のときの我家の状況も全く同じで,濁流に飲み込まれた家の中で大水の収まるのをなすすべもなく待つしかありませんでした。今後も局地的大雨の発生はどこかで起こると予想されますので,河川の堤防を保全し,地域の排水路を充実して洪水や内水氾濫に備えるしか方法はないのではないかと思います。
以上のように岩国市防災学習館で多くのことを学び,一行は帰途に着きました。
防災広報委員 右田耕人

ページ上部へ戻る